あらすじアリナーは、外交官・ガブリエルと結婚しようとしていた。ある「過去」から逃れるかのように。だが、まさに結婚の誓いを立てようとしたそのときに、静寂を力強い男の声が破った。 「この結婚に異議を申し立てる」 忘れもしないその声は、バルバン王国の皇太子―アリナーの夫・カビアンのものだった。 「なぜあなたがここに・・・!? あなたは私を“離縁”したのではないの?」 しかし、カビアンは有無を言わせずアリナーを教会からさらってしまって!?