千年続いた工藤香道宗家の跡継ぎである工藤香奈美は、言わば香りのプロ。その香りを自在に操る古来よりの秘技により、予備校生たちを陰ながら、サポートしている。その香りのプロである香奈美にも弱点があった。それは男性用のフレグランス「後宮の扉(ハレムゲイツ)」。この香りを嗅ぐと、ネコになってしまうのだ。そんなある日、生徒の大森千晶は毎朝、電車でチカンにあっていることを香奈美に相談する。さらに千晶は犯人の「香り」と同じ香りの人物を知っているという。その男は、同じ予備校の講師・市原忠志だというのだ。この市原の発する香り……それこそ香奈美の弱点である「後宮の扉」であった。果たして犯人を捕まえることができるのか……!? パフューマーレディーこと工藤香奈美の活躍を描くちょっとエッチな第2巻(全3巻)!