あらすじCEOを誰に継承するか。時代を問わず重要なイシューだが、テクノロジーの急速な進化で経営環境が激変している今日の金融業界において、それは企業の命運を決める最重要課題である。この問題意識から、米国クレジットカード大手のマスターカードは、新しいCEOを選ぶ段階からその“次”のCEOの人選を始めた。都合12年間、持続的成長を果たすと同時に、次代の課題を解決できる人材を共同で選び抜いた前会長と現会長が、経営人材の育成と選抜、取締役全員の関与策、外部コンサルタント活用など、一連の経緯を克明に明かす。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年2月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。