あらすじお前が、俺にとって正しく『八雲』だ。 明治の夜を妖しく移ろう本格怪異蒐集譚、此処に終幕──。 伯父を救い出し、八雲との間に微かな信頼関係を感じる一宮だが、ヘルンは『より善き物語の為に』新たな種を蒔いていた───。歪みを抱えて、芽吹き育つ物語に対して、八雲と一宮が提示する結末とは……。文明の光が宵闇をより深くする時、蒐めるベき者たちの声が響く───。