あらすじ死んだら人は何処にいくのだろう? 「寒い」「暗い」「さみしい」――今日も彼女の前に現れる死者たちは、苦しみにもがきながら生きる者を怨み、現実から目を逸らす。ぼく・松実優作(まつみ・ゆうさく)にはそれが許せない。と同時に、そんな死者たちの幸せを強く願い、ぼくの大切な彼女・時野(ときの)ゆかりとともに死者を救う闘いを続ける。西洋人形に宿る死者も、歪んだ心で人の形をとれない死者も、やさしく、おだやかな気持ちを取り戻し、どうか見つけてほしい……天国へと至る道を――。