【フルカラー119ページ】思えばようやくデートまで漕ぎ着けたのに、まさかのドタキャン。せっかく押さえたレストランをキャンセルするのも勿体なくて、ナニゲなく香澄に言った一言――「まあ、一緒に食事にでもどうかなって…」服はヨレヨレ、髪はボサボサ。パッとしないにもホドがある香澄だが、見違えるような姿で待ち合わせの場所に現れた。あまりのことに理性を保つべくついお酒が進んでしまい、予定外の外泊に。不意に抱きついてきた彼女は頬を染め俯きながら言った。「お兄ちゃんのこと…、ずっとずっと好きだったから」――そこから俺たちは始まった。※本電子書籍は『First Love 香澄 上巻~下巻』を1冊にまとめた特別セレクション版です。