毎年、数多くのスタートアップが誕生しては消えていく。実際に成功を収めるのは、ごくわずかだ。新たな挑戦にリスクが伴うのは当然だが、これほど失敗する割合が高いのはなぜか。ハーバード・ビジネス・スクールの教授として長年にわたって教鞭を執る筆者が、この問いに対する答えを見出そうと研究を重ねた結果、スタートアップが失敗する6つのパターンを特定した。本書ではその中でも特に、回避できるにもかかわらず、何度も繰り返される2つのパターンに注目し、実際のケースを取り上げながら概説する。さらに、多くのスタートアップで採用されているリーンスタートアップの手法が、現場では必ずしも奏功しない理由についても論じる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年1月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。