デジタル・トランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)活用、職場のダイバーシティ・アンド・インクルージョン推進など、いま企業は大きな環境変化の真っただ中にある。終身雇用や年功賃金に代表される日本的な人事制度、さらには新卒一括採用から幹部育成法までもが転換を余儀なくされている。一方、社員の能力を最大限に発揮させるという人事の本質的なミッションは変わらないどころか、今後さらに重要性を増すだろう。エッソ石油、ファイザー製薬(現ファイザー)などを経て、現在は総合化学メーカーの三菱ケミカルで人事改革を進める常務執行役員の中田るみ子氏に、改革の狙いやあるべき人事の姿などを聞いた。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2021年12月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。