何も持たない、何も欲しない、「無」で生きる豊かさとは――。心のおもむくままに、自由に生き、誰にでも、正直さ、明るさ、生きる喜びを与えてくれた清貧の人。子どもらと遊ぶ、若い貞心尼との交流など、慈愛に満ちた名歌の数々。豊かに生きる思想を綴る!
●のんびりとたのしい気分を歌う
●天地と一つになる呼吸法
●冬の厳しさが良寛の歌を鍛える
●ひとりに遊び、なお人恋しく
●気楽に踊り、興が尽きれば去る姿
●死ぬ時節には死ぬが良い
●無為の自覚、無能への自責の念
●われは何者なりやの大疑問
●真の自由人、「優游」という心
●平凡な歌までも生きている