【内容紹介・目次・著者略歴】
画家、随筆家、歌人として類い希な才能を発揮した著者のエッセイ集に、本人が描いた挿画を収録。旅と愛の画家による珠玉の随筆集。
画家が本業で分泌は日曜随筆家。北海道から信州・九州路への紀行文、人物点描、食物譚、芸術論、ならびに淡彩素描画10点を収録する。
【目次】
空想の定着
旅と画家
函館山
はまなす
噴火湾
信濃初秋
カッコウとホトトギス
蜩
九月
長崎の墓
桜島熔岩
黒神
噴烟の中を飛ぷ
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電車以前の乗物
明治年代の大久保
浜田青陵先生の思い出
山本森之助と宮崎与平
吉野以後
友来る
落葉林
永江の思い出
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山海の珍味
納豆閑話
草木の芽の味
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冬の富士
画のもと
茅屋
反抗
雷神の身内
茶話
りくつをいわぬりくつ
美術の季節に思う
須磨明石
日曜随筆家
アカゲット
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母
凸凹鏡
夢
幻の行列
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あとがき
曽宮 一念
1893~ 1994年。洋画家、随筆家、歌人。東京美術学校卒業。二科展で樗牛賞受賞。その後失明。随筆や狂歌を始める。
著書に、『曽宮一念作品集 第1-3輯』『いはの群』『すその 素描集』『夕ばえ』『裾野』『袖の中の蜘蛛』『榛の畦みち』『海辺の熔岩』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)『曽宮一念 現代作家デッサン集38編』『日曜随筆家』『泥鰌のわた』 『曽宮一念作品集』『東京回顧』『紅と灰色 画集』『火の山 画集』『白樺の杖』『夕ぐも 書画集』 『みどりからかぜへ』 『砂上の画 自選エッセイ集』『風紋 詩画集』『夏山急雨』『武蔵野挽歌』『雁わたる』『ニセ家常茶飯』『火の山巡礼』(大沢健一編)『画家は廃業 98翁生涯を語る』『九十九の店じまい 画文集』『雲をよぶ 詩歌集』(大岡信編)『へなぶり拾遺』『曽宮一念作品集』などがある。