【内容紹介・目次・著者略歴】
小説、戯曲、詩、絵画、児童文学の多方面で活躍し、関西文壇をリードした著者による、楽しいソビエト旅行記。挿画も著者の手による。
「サリアンカ」はボルシチとともに最も庶民的なロシアスープです。美しいスケッチが多数入っている本署は、ソビエトのことやドストエフスキー、プーシキン、ゴーゴリ、チェホフなど文豪ゆかりの町や村を訪れた童話作家が純朴な市民との暖かい心のふれあいを綴った、すばらしく愉快で楽しい旅行記です。
【目次】
8月12日 出発前夜
8月13日 バイカル号乗船
8月14日 甲板の日光浴
8月15日 雨のナホトカ
8月16日 沿海州からモスクワまで
8月17日 厄介なスケジュール変更
8月18日 子供の本棚
8月19日 飛行機の中の紳士
8月20日 おおカスピ!
8月21日 富士に似たアララット
8月22日 ウズベック人に間違えられる
8月23日 アルメニアのコニャック
8月24日 カフカズの雪嶺
8月25日 レニングラードの雀
8月26日 バラとプーシキン
8月27日 花の美しいノヴゴロド
8月28日 クレムリンの中のレストラン
8月29日 噴水
8月30日 プスコヴの日曜日
8月31日 美しい主婦からのスーヴニア
9月1日 レーニンに捧ぐる花束
9月2日 ボリショイ劇場のチョウチョウさん
9月3日 ダモーイ
9月4日 ボストーク号乗車
9月5日 アムール河畔
9月6日 アメリカ空軍哨戒機
9月7日 土佐沖を通って
あとがき
庄野 英二
1915~1993年。児童文学者。元帝塚山学院大学学長。関西学院専門部文学部哲学科卒業。巖谷小波文芸賞受賞。小説、戯曲、詩、絵画の多方面で活躍し、関西文壇をリードした。
著書に、『子供のデッキ』『ロッテルダムの灯』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞、大阪府藝術賞)『星の牧場』(産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞)「雲の中のにじ」(NHK児童文学奨励賞)『アレン中佐のサイン』(赤い鳥文学賞)『アルファベット群島』(赤い鳥文受賞)など、多数ある。