【内容紹介・目次・著者略歴】
旅がメルヘンを生み、メルヘンがまた新しい旅にいざなう。
南の島にそびえ立つキナバル山頂の雪に多年の夢を欠け、タルタラン氏は空を飛ぶ……。
「ユングフラウの月」「レニングラードの雀」と三部作をなすユーモアとメルヘンに富んだ旅の短編集。
【目次】
飛行機の中の天使
道東の旅
テラスの子ども
バギオの雨
シンガポールの二日間
キナバルの雪
クチン
南画風景
アメリカ便り
済州島の春
あとがき
庄野 英二
1915~1993年。児童文学者。元帝塚山学院大学学長。関西学院専門部文学部哲学科卒業。巖谷小波文芸賞受賞。小説、戯曲、詩、絵画の多方面で活躍し、関西文壇をリードした。
著書に、『子供のデッキ』『ロッテルダムの灯』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞、大阪府藝術賞)『星の牧場』(産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞)「雲の中のにじ」(NHK児童文学奨励賞)『アレン中佐のサイン』(赤い鳥文学賞)『アルファベット群島』(赤い鳥文学賞)など、多数ある。