【内容紹介・目次・著者略歴】
資本主義はたんなる経済体制ではなく、それ自体一個の文明である。本書はこの文明の命運を社会主義経済体制の変化だけではなく、時代精神の変遷に重点をおいて解明し、資本主義解体の道程とその後に予想される社会類型にまで言及。そこに内在する諸問題を究明した論文集。
【目次】
一 資本主義(一九四六年)
二 戦後の世界における資本主義(一九四三年)
三 英国経済学者と国家管理経済(一九四九年)
四 今日における社会主義の可能性(一九二〇年)
五 英国ならびにわが国における社会主義(一九二四年)
六 共産党宣言の社会学と経済学(一九四九年)
七 私的企業の将来(一九四六年)──現代の社会主義的傾向に直面した
八 社会主義への前進(一九五〇年)
あとがき
増補第二版あとがき
シュムペーター
1883~1950年。オーストリア・ハンガリー帝国の経済学者。企業家によるイノベーション(革新)の経済成長への影響を理論化した。
著書に、『経済発展の理論』『経済学史 : 学説ならびに方法の諸段階』『租税国家の危機』
『景気循環論 : 資本主義過程の理論的・歴史的・統計的分析』『資本主義・社会主義・民主主義』『経済分析の歴史』などがある。