【内容紹介・目次・著者略歴】
不安は人間の安然を求める本性に基づいており、必然的なものである。決意と冒険をもたらすための基底=不安の哲学的可能性を読み解く。
【目次】
著者のまえがき
一 人間と安然を求める努力
二 》人間の不安《の形而上的背景
三 冒険と決意との為の空間としての》人間の不安《
四 》人間の不安《の全領域における段階的秩序
五 》不安《の空間の最下層における人間と運命
六 》不安《の空間の中間層における人間》理性《の不安
七 哲学の本源的確実さの問題における人間》理性《の》不安《状況
八 哲学的神の問題における人間》理性《の不安
九 》不安《の空間の最上層における》宗教的人間《の不安
十 神の存在に対する宗教的確信の薄明につつまれた》宗教的人間《
十一 啓示への確信の薄明につつまれた》宗教的人間《
十二 救済への確信の薄朋につつまれた》宗教的人間《
十三 神秘的な道の薄明につつまれた》宗教的人間《
十四 》人間の不安《と決意の非合理主義の冒険
十五 》人間の不安《と知恵の冒険
十六 人間の不安における安然
あとがき
ヴースト,ペーター
1884~1940年。ドイツの実存主義哲学者。ボン大学で博士号取得。