【内容紹介・目次・著者略歴】
哲学者であり禅の研究者でもあった著者が、キルケゴールの提起した「キリストとの同時性」を出発点に、宗教における時間の問題を主題として扱う。
【目次】
緒言
序説──現代世界と宗教
一 禅とキリスト教
二 解釈学的問題としての同時性の問題
三 キェルケゴールと道元における同時性の問題──「キリストとの同時性」と「同時成道」
四 ハイデッガーにおける時の問題──「有と時」と「時と有」
五 宗教的死と宗教的時──ハイデッガー・キェルケゴール・道元
(その一)
(その二)
(その三)
六 宗教における時の問題──田辺哲学への疑問
七 ハイデッガーにおける形而上学の問題と日本の哲学的伝統
付録 キェルケゴールにおける信仰と倫理
跋
東 専一郎
1915年生まれ。哲学者。関西大学教授。京都大学哲学科卒業。
著書に、『同時性の問題』、
訳書に、ハイデッガー『思惟の経験から』(共訳)などがある。