【内容紹介・目次・著者略歴】
数学、科学の分野でも大きな実績を残した17世紀の大哲学者は、「私」と「世界」の関係をどう捉えたかを徹底的に探究する重要著作。
【目次】
凡例
略記法
序論 「力」概念への主題的着眼
第I部 主観と自発性 「世界と自我」の問いへの準備的考察
序
第一章 「自発性」概念の準備的分析
第二章 知覚
第三章 表出
第四章 宇宙の活ける鏡
第II部 世界
序
第一章 世界の可知性
第二章 「世界」の定義
第三章 位置、物体、連続
第四章 関係としての世界
第五章 関係の多様性
第六章 世界における〈事物の多様性〉
第七章 予定調和
第八章 世界の集中
第III部 自我
序 問題の所在 個体概念の必然性
第一章 個体 個体一般についての基礎的考察
第二章 個体概念における主語と述語の結合
第三章 個体の形而上学と論理学 『概念と真理との分析についての一般研究』(一六八六年)
第四章 個体の創造における神の自由とオプティミスム
第五章 自我
第六章 概念の構造 自我はなぜ「概念」なのか
結語
付論
一 経験的統覚と超越論的統覚 ライプニッツからカントヘ
二 ライプニッツにおける「受動的力」(vis passiva)の概念
あとがき
使用文献表
索引
ドイツ語要旨
ドイツ語目次
酒井 潔
1950年生まれ。哲学者。哲学史家。学習院大学文名誉教授。
京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了、同大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。
著書に、『ライプニッツの正義論』『ライプニッツのモナド論とその射程』『ライプニッツ』『自我の哲学史『世界と自我 ライプニッツ形而上学論攷』『三宅剛一』(編著)などがある。