【内容紹介・目次・著者略歴】
民俗学者、草花研究家、随筆家の著者が、田舎暮らしの日常生活を独特の観察眼と柔らかな文章で綴る。忘れられた日本の原風景が甦る。
【目次】
春
三月
かのこ雪
こめくさとはっかけばな
花味噌
ゆきわりばな
すじまき(稲の話 一)
ねかっこのあっぱ
へどつきばな
たんころば
馬買わずか 山村の生活の一 労働
へんびのすいこき
うしごぼう
おのが影 諺と歌の一
夏
かつらづる
田植(稲の話 二)
なべころし
いるご餅
ままっこ
あぜづけなど(稲の話 三)
もちどて
田の草など(稲の話 四)
盆の花
朝のチャッカリ 山村の生活の二 嫁と姑
とうすみぐさ
子を捨てる藪 諺と歌の二
秋
すずめのちょこもり
ほんだらといんだら
おぶやしね 山村の生活の三 お産
じゅんさいとひし
おがらむらだち
はつせさんの焼餅 山村の生活の四 食べもの
かけあざみ
稲刈りなど(稲の話 五)
ぶすぶんど
よめのきんちゃく
わかめの行列 諺と歌の三
冬
あかざ
藁仕事など(稲の話 六)
あかわた
ぎんなら
ひとになる 山村の生活の五 婚礼
ろうのき
屋根の話
ひょーび
そぎっぱ
春木とり
さかき
七つ坊主 諺と歌の四
あとがき
宇都宮 貞子
1908~1992年。民俗学者、草花研究家、随筆家。旧制県立長野高等女学校卒。東京女子大学中退。
著書に、『草木覚書』『草木ノート』『山村の四季』『草木おぼえ書』『八重葎帖』『螢草抄』『草木の話 秋・冬』『草木の話 春・夏』『たんたん滝水 村の自然と生活』『雪の夜咄』『山にあそび野にあそぶ』『野山の十二カ月 (野外への扉)』『草木抄 四季』(熊田達夫写真)『植物と民俗』『冬の草木』『夏の草木』『秋の草木』『春の草木』『科の木帖』『私の草木誌』などがある。