【内容紹介・目次・著者略歴】
人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の、エッセイ集。
僕が生まれた時の家から、いま住んでいる家まで、一つ一つ書いて行った。--
現在、都心から離れて住んでいるが、僕はやっぱり東京が好きである。移り変わって行くけれど、古く懐かしい思い出が狭まい街角だの、橋の上に沢山見当る。
【目次】
僕の古い家
陽のあたる縁先
花火の見えた家
木洩れ日
たんぽぽの咲く芝生
古風な洋館
父を失った家
満点星
田舎ずまい
蛍のあかり
夏草の匂う頃
田園生活
都会に近く
僕の新しい家
雀の引越
泊り客
隣り
新しい秋
あとがき
串田 孫一
1915~2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。
著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。