【内容紹介・目次・著者略歴】
人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の、エッセイ集。
山と旅の随想27編を収録。わかりやすく、明瞭な表現で、人間と自然との関係を綴る。深遠な知が豊饒な世界を描く。
【目次】
雲の憩う丘
苹果の木
翳る麓
白い家
北の湖
朝の驟雨
雲と夕陽
海辺の断草
流れる時
晩夏の丘
朱色の山
芒
稲刈の頃
甃
夕映え
冬の訪れ
夜更け
冬の光
雑木林にて
古い手袋
霙の降る林
枯野の朝
街の雪
家何在
雲雀
貝殻草
六つの小篇
あとがき
串田 孫一
1915~2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。
著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。