【内容紹介・目次・著者略歴】
歴史主義とは、人間にまつわるあらゆることを歴史的な産物と捉える見方で、20世紀に、トレルチとマイネッケによって、広く知られるようになった考え方である。しかしその前史は長く、イギリスにおける兆しがあり、ロマン主義とも関係して、ヘーゲルやニーチェの哲学も踏まえて、発展した。本書は、「歴史主義」の全貌がわかる格好の入門書である。
【目次】
凡例
緒言
一 その言葉の意味と歴史
二 イギリスにおける歴史主義の先ぶれ
三 自由主義的歴史主義
四 人文主義的歴史主義
五 国民の神話
六 ロマン主義的歴史主義
七 弁証法的歴史主義
八 十九世紀の歴史叙述
九 唯物論的歴史主義
十 絶対的歴史主義
人名解説
文献目録
訳注
訳者あとがき
アントーニ、C
1896~1959年。イタリアの哲学者。ローマ大学教授。