「一度知ったら二度と自分を離れなくなる、いくつかの言葉の組み合わせというものがあるものだ」――司馬遷、ゲーテ、ゴーリキイ、太宰治……先人たちの深い思索と体験が生んだ、たった一行か二行の短い言葉。出会った瞬間ピカッと光って著者の心に突き刺さった鮮やかな言葉。悩み傷つき、自分を見失いかけた現代人を勇気づけてくれる、珠玉の言葉のアンソロジー。
「私は自分の尊敬するものしかおそれない」――スタンダール
「運命はわれわれに幸福も不幸も与えない」――モンテーニュ
「自分はこれだけの者、という気持ちでやろう」――尾崎一雄
「薪を穴倉の中でくさらせてしまってはならぬ」――アラン
「ああ今おれは彼と会ってる、確かに会ってる」――木下順二