人材獲得、エンゲージメント、リテンションはあらゆる組織にとって重要であり、世界中の企業が、女性をリーダーに昇進させることに力を尽くしていると言うだろう。しかし現実には、ジェンダーギャップを埋める取り組みが、行き詰まりを見せている。状況を打開するためには、女性の才能や貢献の活用を阻むパターンのようなものを見極め、その知識を活かして体系的な変化を起こさなければならない。特に注意を払うべきは、人材管理の主要7領域における不平等だ。それは、志願者の募集、従業員の採用、組織への統合、能力開発、パフォーマンス評価、報酬・昇進管理、優秀な従業員のリテンションである。本書ではこれらについて述べたうえで、女性の活躍を阻みやすい障壁を打ち破るための行動計画を示す。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2021年10月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。