うぶな乙女が逃げ込んだのは、愛なき結婚への一本道だった……。
ペトラは疎遠の祖父が勝手に縁談を進めていることを知った。相手はシーク・ラシードという見も知らぬ男性だという。祖父はわたしをビジネスの道具として利用するつもりなんだわ……。結婚するなら愛し愛されたいと願うペトラはある計画を思いつく。プレイボーイと噂のブレイズに、誘惑するふりをしてほしいと頼み、あえて自分の評判を落として、意に染まぬ縁談を壊すのだ。ブレイズに話を持ちかけると、理由を話すのが条件だと言われ、ペトラはすべてを洗いざらい話した。「交渉成立だ」彼はそう告げると、いきなり彼女の唇を奪った!ペトラは夢にも思わずにいた――彼こそがじつはシーク・ラシードとは。
■ギリシアの神も嫉妬で悔し泣きするだろうと思わせるほど整った顔立ちのシーク・ラシード。彼が縁談の相手とも知らず、瞬く間に魅了されたペトラは、気づけば彼に身も心も捧げてしまいますが……。《特選ペニー・ジョーダン》の中でもひときわ輝く珠玉の一作です。
*本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。