ありのままの私を認めてくれた瞬間、小さな恋の物語が、始まった――
ドクター・グレンフェルの下で働く看護師のユージニア。外科医長の彼とはもう3年も一緒だというのに、いまだにお互い他人行儀でよそよそしい態度のままだ。長身で悠然としていて、誰からも尊敬されるドクターが相手では、ユージニアが緊張してしまうのは無理もなかった。それでもふとした拍子に、こちらを見ている彼と目が合うと、なぜかユージニアの頬はぽっと赤く染まるのだった。そんなある日、彼女はグレンフェルから突然、驚きの指名を受ける。「海外に出張する予定が入ったので、君を連れていくことにした」なぜ私を? 思わず湧いた恋の期待をかき消すユージニアだったが……。
■優しく温かな視線でありつつ、時に鋭い人間観察から綴られる人物描写に定評がある作家の名作です。恋人の内科医から“ダイエットの処方箋”を手渡されて意気消沈のヒロインに、「きみは今のままで申し分ない」と処方箋を破くヒーローの魅力にご注目ください!
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。