【内容紹介・目次・著者略歴】
まず近世土地法の生成の歴史を叙述、ついで土地に関する法律用語の意義を明らかにし、合わせて難解な江戸時代土地法を解明。
【目次より】
序文
目次
第一 地租改正と土地所有権の近代化 第二七回東洋学者会議における報告
第二 江戸時代土地法の体系
第三 江戸時代土地法の生成
第四 統轄、領知、所持、進退および支配 江戸時代土地法の基礎構造
一 統轄(将軍による大名の統轄)
二 大名の領知
三 (庶民による)土地の所持
総説
A 田畑永代売の禁令
B 江戸時代における用水路の所有権
C 江戸の町屋敷
(i) 江戸の町屋敷
(ii) 江戸の町屋敷の売買
四 進退と入会権
A 江戸時代の入会権と地租改正
(i) 江戸時代の入会権
(ii) 地租改正
B 「江戸時代の入会権と地租改正」続考
C 安政五午年三月山田村秣場一件留 江戸時代入会権の性質をよく示す史料
D 山梨県山中部落の入会権 第一章 法制史的研究
五 江戸時代における土地の「支配」 物権の行使として
初出一覧
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石井 良助
1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。