【内容紹介・目次・著者略歴】
「無底」とは三位一体の神の根源を、ドイツ神秘主義者ヤーコプ・ベーメがなにものかによって根拠づけることのできない「無底」とした。その無底と悪はどんな関係があるのかに迫る。
【目次より】
第一部
一 ニコラウス・クザーヌスにおける神概念の進展
二 同一性と非他者
三 自由の問題 ニコラウス・クザーヌスに関説して
四 "Theologia Deutsch" における合一とまねび
五 ドイツ神秘主義の詩人ジレジウス
第二部
一 悪霊につかれしもの
二 奇蹟の否定
三 晩餐の話
四 幻を見る
第三部
無底と悪 序説
あとがき
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松山 康國
1928年生まれ。宗教哲学者。京都大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程修了。文学博士。関西学院大学名誉教授。
著書に、『風についての省察』『宗教哲学の新しい可能性』、
訳書に、『ベーメ小論集』(共訳)『非他なるもの』『パウロ』などがある。