【内容紹介・目次・著者略歴】
音韻史研究を基礎に言語史の諸問題を、音韻史考説、語形と語義の変化、文字学と字書の研究、紹介と批評の四部に集大成。
【目次より】
目次
第一部 音韻史考説
一 詩経異文の音韻的特質
二 形聲字音の特質 カールグレン氏の学説を中心にして
三 反切の起原と四聲および五音
四 〓と爾および日母の成立
五 等韻図と韻海鏡源 唐代音韻史の一側面
六 「南朝四百八十寺」の読み方 音韻同化の一例
七 唐詩の押韻 韻書の拘束力
八 蘇東坡古詩用韻考
九 書史会要に見える「いろは」の漢字対音について
第二部 語形と語義の変化
十 代名詞〓們の沿革
十一 多少と早晩
十二 風流の語義の変化
第三部 文字学と字書の研究
十三 中国文字の構造法
十四 千字文について
十五 宋・遼・金時代の字書
十六 山梨稲川の説文学の著述 天理図書館所蔵の稿本について
第四部 紹介と批評
十七 李方桂氏「中国における諸民族の言語と方言」
十八 董同〓氏「中國における言語調査」
十九 趙蔭棠氏の『中原音韻研究』を読みて
二十 ポール・セリュイス氏「楊雄の『別国方言』にみえる漢代諸方言の研究」を評す
あとがき
掲載誌一覧
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小川 環樹
1910~1993年。中国文学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部卒業、同大学院中途退学。文学博士(京都大学)。
著書・訳書に、
『唐詩概説』『蘇軾 中国詩人選集二集 5・6』『蘇軾 新修中国詩人選集6』『宋詩選』『中国小説史の研究』『風と雲 中国文学論集』『老子』『陸游 中国詩文選20』『中国語学研究』『論語徴』『談往閑語』『小川環樹著作集(全5巻)』などがある。