【内容紹介・目次・著者略歴】
『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の三批判書を著した18世紀のドイツ哲学の巨人の思想を、実践哲学の視点から読む。
【目次より】
まえがき
凡例
第一章 カントの人格性とエートス
第一節 カントの人格性とエートスの形成
一 生い立ち
二 幼少・大学時代
三 家庭教師時代
四 私講師時代
五 ピエティスムスと啓蒙思想
第二節 人格とエートスの表現
一 生活と人格
二 責務の原則
三 人間本性の美と尊厳の感情
第二章 批判的倫理学への道
第一節 道徳性の原理の探求
一 先人の道徳体系
二 道徳性の原理
第二節 責務と帰責
一 責務と自由
二 帰責
第三節 義務論
一 自己自身に対する義務
二 他人に対する義務
第三章 批判哲学の諸問題
第一節 超越論的哲学の構造
一 『批判』における超越論的哲学
二 『遺稿』における超越論的哲学
三 知恵の学としての超越論的哲学
第二節 物自体の諸相
一 われわれの感性を触発するもの
二 超越論的対象
三 可想的存在
四 超越論的理念
第四章 自由と道徳法則
第一節 超越論的自由
一 第三二律背反とその解決
二 超越論的自由と必然性
第二節 超越論的自由と実践的自由
一 純粋理性の自由
二 帰責可能性の根拠としての自由
第三節 自我と自由
一 自我と実体
二 自我と自由
三 超越論的統覚としての自我
第四節 道徳法則
一 定言命法の根拠
二 定言命法の構造
第五節 技術的命法と定言命法
一 仮言命法の特性
二 技術的命法と定言命法
第五章 人間性尊重の道徳
第一節 人間的義務
一 責務と義務
二 法義務と倫理的義務
三 徳と徳義務
四 自己自身に対する義務と他人に対する義務
第二節 人間性の発展
一 人間観
二 人間本性における根源的素質
三 人間性の理想とその展開
第六章 倫理的価値思想
第一節 善意志の価値
第二節 行為の倫理的価値
第三節 人格的価値
あとがき
参考文献
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小西 國夫
著書に、『西洋の哲学思想』、『カントの実践哲学』、訳書に『カントの倫理学講義』(共訳)などがある。