【内容紹介・目次・著者略歴】
最適課税理論の展開 望ましい租税制度の要請が強い今日、所得税と消費税に亙る最適課税理論を、最新の研究を踏まえて体系的に考察。
【目次より】
はしがき
序
第I部 最適課税理論:展望
第1章 展望 I:最適消費税理論 線形最適課税
1 最適消費税理論の展開
2 最適消費税問題の構造
3 最適消費税体系の構造
4 租税改革の理論
第2章 展望 II:最適所得税理論 非線形最適課税
1 最適所得税理論の展開
2 最適所得税問題の構造
3 非線形最適所得税
4 最適線形所得税
第II部 基礎理論の検討
第3章 最適消費税体系の存在問題
1 はじめに
2 モデル
3 再分配的な最適消費税体系
4 一般の場合の最適消費税体系
5 利潤が存在する場合の最適消費税体系の特徴
6 反例:最適消費税体系が存在しない場合
第4章 最適消費税ルールの一般化 生産者価格の可変性,利潤と最適課税ルール
1 はじめに
2 可変的生産者価格と最適消費税ルール
3 利潤の存在と最適課税ルール
付論1 不変生産者価格が意味する生産関数
付論2 最適消費税理論と租税改革理論
付論3 政府の徴税方式と課税ルール
補論 最適課税と効率的生産
1 はじめに
2 最適消費課税と非効率生産:反例
3 モデルと準備的議論
4 最適消費税経済における効率的または非効率的生産
5 要約
参照文献
第III部 最適課税のシミュレーション分析
第5章 わが国の最適線形所得税制
1 はじめに
2 分析の枠組み
3 計算の方法
4 わが国の最適線形所得税:結果と解釈
5 結語
第6章 わが国の最適消費税制
1 はじめに
2 分析の枠組みとモデル設定
3 計算の方法
4 わが国の最適消費税体系:結果とその検討
5 要約と展望
第IV部 最適課税理論の展開
第7章 貯蓄と最適課税
1 はじめに
2 モデル
3 貯蓄と最適課税:結果と検討
4 貯蓄課税の是非
第8章 脱税と最適課税
1 脱税と最適課税
2 経済の枠組み
3 脱税がない場合の最適課税体系
4 脱税と最適課税制度
5 最適な税務調査および罰則制度
6 結語:他の税の場合
第9章 最適課税理論の課題:新展開にむけて
1 税の包括化と総合的最適課税体系の考察
2 理論の枠組みの拡大
3 応用的数量分析の展開
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山田 雅俊
1948年生まれ。大阪大学教授。神戸大学経済学部卒業、大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。専門は、財政学、公共経済学。
著書に、『現代の経済政策』(共著)『ゼミナール現代財政入門』(共著)『現代の租税理論』『公共政策論』(共著)『財政学』(共著)『APECの経済と税制』(共著)『公共経済学』などがある。