【内容紹介・目次・著者略歴】
「哲学史講義」の未公刊資料の解読により、ヘーゲルの古代哲学理解を理性の問題を中心に解明し、人文主義的ヘーゲル像を初めて明らかにする。
【目次より】
序論
第I篇 ヘーゲル研究史から見た古代ギリシア哲学問題
第一章 日本のヘーゲル研究史と古代ギリシア哲学問題
第二章 ドイツのヘーゲル研究と古代ギリシア哲学問題
第三章 『哲学史講義』筆記録研究の現状
第II篇 思弁哲学の源泉
第一章 『精神現象学』から『哲学史講義』へ
第二章 ヘーゲルと観想の幸福
第三章 理性をめぐって
第四章 理性の根源
第五章 ヘーゲル元素論と推論の中項 『ティマイオス』篇三二a-b解釈への註釈
第六章 ソクラテスの彫塑的問答法
第III篇 ヘーゲルの新プラトン主義理解
第一章 若きヘーゲルにおける概念と全一論
第二章 ヘーゲルと新プラトン主義の伝統
第三章 ヘーゲルから見た新プラトン主義
第四章 純粋概念の新プラトン主義的根源 『精神現象学』序言の一節への註釈
あとがき
欧文要旨
主要参考文献一覧
資料一 ヘーゲル『霊魂論』翻訳断片
資料二 ヘーゲル「アリストテレス講義」
資料三 ベルリン期ヘーゲル未公刊講義筆記録一覧
資料四 ヘーゲル 古代ギリシア関係研究文献目録
資料五 『精神現象学』日本語文献目録
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山口 誠一
ドイツ哲学者。東京大学文学部哲学科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。法政大学文学部教授。
著書に、『クリエートする哲学』『ヘーゲルのギリシア哲学論』『ヘーゲル「新プラトン主義」註解』(共著)『ヘーゲル哲学の根源』などがある。