【内容紹介・目次・著者略歴】
『存在と時間』の真の射程がギリシア哲学(プラトン・アリストテレス)の存在への問いにあることを示しその根本構想を解明、ハイデガーの思惟の道、さらには西洋哲学の根底に潜む問題地平(形而上学・存在論)を鋭く描いた意欲作。
【目次より】
序 ハイデガー哲学の射程
凡例
第一章 形而上学
第一節 存在論 神学としての形而上学とその一性
第二節 形而上学の二重性と基礎的存在論の理念
第三節 『存在と時間』の書き換えと形而上学の問題
第二章 存在論
第四節 存在論的差異とイデア論
第五節 存在の意味への問いとアナロギアの一性(プロス・ヘン)
第六節 存在を超えて
第三章 現象学
第七節 現存在の現象学
第八節 真理
第九節 解釈学
第四章 現存在の分析論
第十節 道具分析の存在論的射程
第十一節 終りとしての死と時間性
第十二節 良心と現存在の分析論
註
あとがき
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細川 亮一
1947年生まれ。哲学者。九州大学名誉教授。東京大学文学部卒業、同大学院博士課程満期退学。文学博士。
著書に、『意味・真理・場所』『ハイデガー哲学の射程』
『ハイデガー入門』『形而上学者ウィトゲンシュタイン』『ヘーゲル現象学の理念』『アインシュタイン物理学と形而上学』『純化の思想家ルソー』『道化師ツァラトゥストラの黙示録』『要請としてのカント倫理学』など、
訳書に、『ハイデッガー全集 第34巻』(共訳)などがある。