【内容紹介・目次・著者略歴】
人がその一生で歌い続けるのは「愛の歌」であり、それは美しい思い出として蒼い宝石のように輝く。著者は詩人の心でその輝きをみつめ、その中に潜む愛と死について考察する。著者とともに流麗な調べにのって愛の彷徨におもくむであろう。
【目次より】
第一部 愛と死について
一 愛について(一)
二 愛について(二)
三 友情について
四 孤独について
五 死について
六 歳月について
七 別れについて
八 手紙について
九 告白について
十 愛の詩について
第二部 文学に現われた愛と死
一 ゲーテの世界
二 サン・テクジュペリの世界
三 人間的信の悲劇 シェイクスビア『オセロー』
四 情熱と神話 ルージュモン『愛について』
五 トルストイにおける芸術と自然
六 人間的愛の悲劇 ドストエフスキィ『カラマーゾフの兄弟』
七 キェルケゴールにおける詩と沈黙
八 キェルケゴールにおける愛と死
あとがき
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佐々木 徹
1941年生まれ。哲学者、評論家。追手門学院大学名誉教授。専門は哲学・比較思想比較文化論。
著書に『愛と死について』『美は救済たりうるか』『西谷啓治 その思索への道標』『魔的なるもの 美と信の問題』『こころの橋 - 詩と小品』『愛と別れについて』『近代文学と仏教』(共著)『悲の思想 文学にみる生老病死』『木下恵介の世界 愛の痛みの美学』『東山魁夷を語る』(共著)など。