【内容紹介・目次・著者略歴】
14-17世紀ニュルンベルクを中心に 黄金期の手工業・同職組合の存在・組織形態を見直し、社会経済構造の再検討をも迫る意欲作。
【目次より】
序論 ドイツ手工業・同職組合史研究の現状と課題
第一節 ドイツ手工業・同職組合史の研究状況 第二節 ニュルンベルク手工業・同職組合史の研究状況 第三節 問題設定
第一章 門閥支配型都市の手工業者
はじめに
第一節 参事会・門閥・手工業者
第二節 参事会による手工業支配
第三節 一五世紀後半からの職種専門化と自立化
第四節 都市の社会福祉政策と同職組合
まとめ
第二章 生産をめぐる諸問題
はじめに
第一節 原料
第二節 品質検査
第三節 生産高
第三章 同職組合制度の特質
はじめに
第一節 対内的平等か
第二節 対外的排除 加入条件の検討
第三節 新親方(親方権取得者)の数
まとめ
第四章 同職組合と問屋制度
はじめに
第一節 問屋制度の生成・展開と同職組合の対応
第二節 親方問屋主の経営・存在形態
第三節 出来高払工の存在形態
第五章 手工業者の収入・支出・財産
はじめに
第一節 手工業者親方の財産
第二節 蓄財機会としての商業
第三節 収入・支出
史料
第六章 女性労働
はじめに
第一節 女性の職業活動
第二節 女性労働の制限と排除
一 奉公女をめぐって 二 女性徒弟と寡婦をめぐって三 権利と名誉をめぐって まとめ
第七章 経済的中心地システムの形成
はじめに
第一節 ニュルンベルクの領域形成
第二節 中心地システムの中の郊外市
第三節 中心地システムの中の古領域
第四節 中心地システムの中の新領域
第五節 中心地システムの中の領邦小都市・農村
まとめ
結語
あとがき
註
史料・文献一覧
ニュルンベルク貨幣・度量衡
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佐久間 弘展
1958年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。早稲田大学政治経済学部卒業、バイロイト大学博士課程修了(PhD)。
著書に、『若者職人の社会と文化 14~17世紀ドイツ』『ドイツ手工業・同職組合の研究』などがある。