【内容紹介・目次・著者略歴】
明治の終りから昭和にかけて時代の大きな流れの中で生き抜いた12人の魂の肖像を端正な筆致で描きあげ、深い感動をよびおこす。
【目次より】
第一部 人間を見る経験
西田幾多郎
人間を見る経験
西田幾多郎先生の歌と書
田辺 元
田辺哲学の形成と西田哲学
全力的読書の一典型
高坂正顕
豊かな教養と教育実践
唐木順三
現代と伝統への還帰
真摯なニヒリズム克服の歩み
『無常』について
『良寛』について
亀井勝一郎
現代人と求道
橋本 鑑
キリスト教的実存の典型
河上丈太郎
河上丈太郎先生の逝去
キリスト教社会主義者の肖像
川本臥風
自然諷詠を呼ぶ無心
第二部 點鬼簿
次兄の死
父の思い出
姉の遺歌集
長兄の急逝
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久山 康
1915~ 1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。
著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、
訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。