【内容紹介・目次・著者略歴】
『大論理学』「小論理学」(『エンチクロペディー』)で大哲学者は何を問うたのか? 多角的な視点から、ヘーゲルの思想の核心に迫る。
【目次より】
まえがき
前編
序論
一 思惟と存在の一致
二 自体
三 現実
(イ) リット (ロ) レヴィット (ハ) 「感覚的現実」 (ニ) 現実論の総括
四 同一ということ
五 生成
六 実体
七 有る
八 完結
九 キリスト教とヘーゲル
一〇 「無」の問題
一一 結び
第一章 カント
一 必然的仮象
二 綜合判断
三 「私は考える」
四 矛盾律
五 N・ハルトマン
六 ハイデッガー
七 マルティン
第二章 フィヒテ
一 事行
二 非我
三 交互規定
四 循環
五 ヘーゲルのフィヒテ批判
六 ギルントの反論
七 一八〇一年の『知識学』
第三章 シェリング
一 自我
二 哲学書簡
三 自然哲学
四 先験的観念論の体系
五 同一哲学
六 哲学と宗教
七 自由意志論
結び
後編
第一章 初まり
第二章 矛盾
一 有、無、成
二 矛盾
(イ) 同一 (ロ) 区別 (ハ) 矛盾
三 エイロネイア(イロニー)
(イ) キルケゴールのイロニー論
1 ソクラテス
2 ヘーゲル
3 ロマン主義
(ロ) ヘーゲルのイロニー論
四 非有
(イ) 『パルメニデース』における矛盾
(ロ) 『ソピステース』における矛盾
第三章 媒介
一 モイレンの「媒介」批判
二 グッツォニ、シュルツ、キムメル
第四章 無限
一 『精神現象学』における無限
二 質における無限
三 量における無限
四 飛躍
(イ) 飛躍の意味 (ロ) キルケゴールにおける飛躍と連続
第五章 主語論理
一 述語論理
(イ) リッケルトの述語論理 (ロ) リッケルトのヘーゲル批判
二 主語論理
(イ) 『精神現象学』の場合 (ロ) 「論理学」の場合
1 概念
2 判断
3 推理
第六章 体系
一 本質
(イ) 仮象 (ロ) 反照 (ハ) 根拠
二 交互関係
三 主観的論理学
結論
使用文献
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樫山 欽四郎
1907-1977年。哲学者。早稲田大学文学部哲学科卒。文学博士。元早稲田大学文学部教授。専門は、ドイツ近世哲学、実存哲学。
著書に、『ドイツ精神の生成』『論理学』『哲学叙説』『ヘーゲル精神現象学の研究』『哲学概説』『ヘーゲル論理学の研究』『悪』『随想集 あたりまえのこと』『樫山欽四郎哲学論集 哲学の課題』など、訳書に、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ『知識学新序説』フォイエルバッハ『将来の哲学の原理』ヘーゲル『精神現象学』など。