【内容紹介・目次・著者略歴】
親鸞、ニーチェ、ドストエフスキーが悩んだ悪を正面から問いなおして、今日の人間の確かな生き方を提示する、悪の人間学。
【目次より】
序論
悪の自覚
悪の始まり
罪と悪
禍と悪
業
客観的ということと、正邪善悪
同一なるものそれ自身
当為
シェリングにおける悪の成立
当為は顛倒する
根本悪
本論
一 習俗
イ ギリシア的習俗
ロ ポリス
二 権力
イ マキアヴェリ
ロ 権力の崩壊
ハ 主人と奴隷
ニ 反抗
三 自然と悪
イ 自然と人間
ロ 自然の主となる人間
一 西欧近代と自然
二 合理性は善で非合理性は悪である
ハ 社会
一 ルソー
二 「自然」が悪に転ずる
三 ホッブズ
四 魔神的なもの
ニ 結び
四 個人と悪
イ 個
ロ ひとりであること
一 フロイト
二 例外者
三 悪の表出
四 隠された悪
ハ 結び
あとがき
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
樫山 欽四郎
1907-1977年。哲学者。早稲田大学文学部哲学科卒。文学博士。元早稲田大学文学部教授。専門は、ドイツ近世哲学、実存哲学。
著書に、『ドイツ精神の生成』『論理学』『哲学叙説』『ヘーゲル精神現象学の研究』『哲学概説』『ヘーゲル論理学の研究』『悪』『随想集 あたりまえのこと』『樫山欽四郎哲学論集 哲学の課題』など、訳書に、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ『知識学新序説』フォイエルバッハ『将来の哲学の原理』ヘーゲル『精神現象学』など。