【内容紹介・目次・著者略歴】
20世紀ドイツの哲学者・思想家で、解釈学の第一人者ガーダマーは、政治をどう考えたのか。ハーバーマスとの対話などを基に探る。
【目次より】
序 政治的なるものへの問い
第一部 ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの政治哲学
第一章 実践哲学の復権と哲学的解釈学
第一節 アリストテレスにおける実践
第二節 実践哲学の復権
第二章 ガーダマーにおける芸術と政治 『真理と方法』第一部の政治哲学的読解
第一節 ガーダマーにおける美的政治
第二節 ガーダマーにおける詩的政治
第三章 ガーダマーにおける歴史と政治 『真理と方法』第二部の政治哲学的読解
第一節 解釈学的実践の場所としての伝統的共同体
第二節 解釈学的実践の目的
第三節 歴史的運動としての解釈学的実践
第四章 ガーダマーにおける言語と政治 『真理と方法』第三部の政治哲学的読解
第一節 解釈学的対話の場所としての歴史的=言語的共同体
第二節 解釈学的対話の目的
第三節 問答法的運動としての解釈学的対話
第二部 ガーダマーの政治哲学の現代政治理論における地位
第五章 ガーダマー-ハーバーマス論争の政治理論上の意義
第一節 ハーバーマスの批判 解釈学と批判理論
第二節 批判的解釈学から討議の政治ヘ カール=オットー・アーペルの政治理論
第三節 ガーダマーからの応答(1) 解釈学的対話と普遍的討議
第六章 ガーダマー-デリダ論争の政治理論上の意義
第一節 デリダの批判 解釈学と脱構築
第二節 ラディカルな解釈学から差異の政治ヘ ジャンニ・ヴァッティモの政治理論
第三節 ガーダマーからの応答(2) 解釈学的対話と文の抗争
第七章 ガーダマーとチャールズ・テイラー 政治理論としての哲学的解釈学
第一節 「間」としての哲学的解釈学
第二節 哲学的解釈学のアポリア
結 政治的なるものと宗教的なるものの間で
あとがき
註
参考文献
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加藤 哲理
1981年生まれ。政治学者。名古屋大学大学院法学研究科准教授。京都大学大学院法学研究科博士課程修了。専門は、政治思想史。
著書に、『ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの政治哲学』『ハーバーマスを読む』(編著)などがある。