【内容紹介・目次・著者略歴】
17世紀前半に確立した近世外交の特質をオランダ文書と日本語史料を駆使して本格的に分析し鎖国論の克服を試みた問題作。和辻賞受賞。
【目次より】
序
目次
第一部 近世初期の外交担当者
一 家康・秀忠の二元政治時代
1 本多正信と正純
2 将軍の買物掛と後藤庄三郎
3 以心崇伝と林羅山
4 小括
二 秀忠単独支配から秀忠・家光の二元政治
1 土井大炊頭利勝
2 酒井雅楽頭忠世
3 酒井讃岐守忠勝
4 伊丹播磨守康勝と松平右衛門正綱
5 秀忠の上意
6 小括
三 家光政権
1 綱紀粛清
2 異国之事
3 閣老の横ならびの時代
4 酒井讃岐守忠勝
5 榊原飛騨守職直
6 松平伊豆守信綱
7 井上筑後守政重
8 ポルトガル人追放の決定
9 小括
第二部 近世の外交儀礼の確立
一 拝謁
1 ポルトガル人
2 オランダ人
二 国書の形式
三 小括
第三部 オランダの台湾貿易
一 海賊とアドヴェンチュラー
1 李旦
2 許心素
3 一官(鄭芝龍)
二 日本貿易の基地としての台湾
1 通航許可証を得た中国人のタイオワン来航
2 在日華商の台湾貿易の排除
3 台湾貿易の拡大とタイオワン商館の資金不足
4 日本向け絹織物の買付
5 ハンブアンと一官
6 小括
むすびにかえて
あとがき
表
地図
註
貨幣換算表
参考文献
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永積 洋子
永積 洋子(ながづみ ようこ)
1930年.歴史学者。東京大学名誉教授。東京大学国史学科卒、同大学大学院修士課程修了。文学博士。専門は、近世通行貿易史。
著書に、『近世初期の外交』『平戸オランダ商館日記』『朱印船』など、
訳書に、ヤン・ロメイン『アジアの世紀』(共訳) 『平戸オランダ商館の日記 第1-4輯』 『南部漂着記 南部山田浦漂着のオランダ船長コルネリス・スハープの日記』ヘンドリック・ドゥーフ『ドゥーフ日本回想録』などがある。