【内容紹介・目次・著者略歴】
そこには万葉の昔から、今も変わらぬ人と自然のふれ合いがある。本書は『山村の四季』『八重葎帖』についで著者の書き下ろした信濃・越後・奈良の山村の草木随筆集。山国の四季おりおりの植物と人のこころのふれ合いが、土地の美しい日本語で描き出される。
【目次より】
■雪消沢恵具つむ乙女
そろい
たけびらき
やまなし
さずいゆり
たものき
ほうらくいちご
にわとこ
かやね
どうっつね
ちちんの話
■高円の野辺の貌花
ちゃんからちゃがま
でえっばら
とりあし
とうへんじ
みょうみょう
つぼっつら
にれ
どんぼうのくみかみ
かあげ
つばきなぎ
かんがらかつぎ
ようご
ちょっきらの話
■葛の葉のあゆける我を
さんまたびい
ゆさご
すいじんさんのて
まめふじ
もうぎ
くまいっつる
ひなっつび
うずまきぶどう
さなづる
よつずみ
さるで
山鳥の話
■笹が葉のさやぐ霜夜に
からすのかんなべ
しょうとどころ
あかんぼ
霜の笹
さるぼこ
あかがら
がにまめ
どうの話
あとがき
地名一覧
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宇都宮 貞子
1908~1992年。民俗学者、草花研究家、随筆家。旧制県立長野高等女学校卒。東京女子大学中退。
著書に、『草木覚書』『草木ノート』『山村の四季』『草木おぼえ書』『八重葎帖』『螢草抄』『草木の話 秋・冬』『草木の話 春・夏』『たんたん滝水 村の自然と生活』『雪の夜咄』『山にあそび野にあそぶ』『野山の十二カ月 (野外への扉)』『草木抄 四季』(熊田達夫写真)『植物と民俗』『冬の草木』『夏の草木』『秋の草木』『春の草木』『科の木帖』『私の草木誌』などがある。