【内容紹介・目次・著者略歴】
民俗学者による、生活と自然との素朴な触れ合いから生れた言葉をすくいあげ、心暖まる山村の日々を独自な聞き書き文で描いた随筆
【目次より】
■春の日に張れるやなぎを採り持ちて
かんざくら
春木山 労働の一
かわらぼんぽん
彼岸味噌 食物の一
こぶし
だいしゃく
いずみどの
たんたん滝水 遊びと唄の一
やわら
つぶ と びんろうじ
みねば
女の行 産育の一
駒の雪 諺の一
■路の辺の草深ゆりの花咲みに
いちき
草刈り 労働の一
もちのき
つぶつぶ 食物の二
しろかのこ
やまぶし
はんがん
ひとりふたりさめのこ 遊びと唄の二
ふじっぱ
めめひず
ゆめなど 産育の二
ぴな
かないっちょ
きくらこくら
まりこの夕立 諺の二
■あしひきの山の木ぬれの保与とりて
さかさばら
かち荷など 労働の三
めっぱす
こふんぐりなど 食物の三
ひがんぎく
ねんじばち
てんじんさんのつばき
氷の垂木 色々な唄の一
ありばば
ねばな
あらおみたま 葬礼習俗
きり
からすのつぎき
乾の夕焼 諺の三
■すめ神の神の宮人ところづら
あわ
たつぼなど 労慟の四
やまどり
どや餅など 食物の四
きじんとり
ところ
かわおそ
ひゃくわっと 色々な唄の二
ほどんづる
とっぴ
こんにゃくバサ ほんとにあった話
かんがら
もろんど
笹棲に落つる涙 諺の四
あとがき
地名一覧
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
宇都宮 貞子
1908~1992年。民俗学者、草花研究家、随筆家。旧制県立長野高等女学校卒。東京女子大学中退。
著書に、『草木覚書』『草木ノート』『山村の四季』『草木おぼえ書』『八重葎帖』『螢草抄』『草木の話 秋・冬』『草木の話 春・夏』『たんたん滝水 村の自然と生活』『雪の夜咄』『山にあそび野にあそぶ』『野山の十二カ月 (野外への扉)』『草木抄 四季』(熊田達夫写真)『植物と民俗』『冬の草木』『夏の草木』『秋の草木』『春の草木』『科の木帖』『私の草木誌』などがある。