【内容紹介・目次・著者略歴】
神との神秘的合一の境地へと導くボナヴェントゥラ思想の豊饒な世界が、詳細な訳、註、解説により明らかとなる。トマス・アクィナスと並んで、スコラ哲学の偉大な人物であり、中世思想史における最高峰を形づくったボナヴェントゥラ。彼の主著で「傑作」と呼ばれている「Intinerarium mentis in Deum」の翻訳に解説を付して一冊にまとめた書。
【目次より】
凡例
「魂の神への道程」序文
第一章 神への上昇の諸段階と宇宙における神の痕跡を通して神を観照することについて
第二章 この可感的世界において、神をその痕跡において観照することについて
第三章 自然本性的能力に印された神の像を通して神を観照することについて
第四章 無償の賜物によって修復された神の像において神を観照することについて
第五章 神の第一義的名称、つまり〈在ること〉という名を通して神の一性を観照することについて
第六章 至福なる三位一体をその〈善なるもの〉という名称において観照することについて
第七章 精神的にして神秘的な超出について
解説
一 はじめに
二 超脱への道 表題について
三 執筆の時期と情況
四 作品の意図・内容・構成
五 作品の位置
六 ボナヴェントゥラの生涯
あとがき
訳者註
地図
年譜
文献表
著作一覧
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ボナヴェントゥラ
1221? - 1274。イタリアの神学者。同時代の『神学大全』の著者トマス・アクィナスとならぶ大神学者。フランシスコ会学総会長でもあった。