【内容紹介・目次・著者略歴】
本書は、イングランド法制史の泰斗、ホウルズワースが一九二七年に行った連続講義の記録であり、イングランド法の流れとその論点が鳥瞰的に把握できる第一級の入門書である。内容は、法制度の伝統を築いた法律家、学者についての列伝、学説史であるが、メイトランドの「なぜイングランド法の歴史は書かれざるや」という問題提起に対し、何が書かれ、何が書かれていないのかについて明確な見解が述べられ、イングランド法制の重要な論点について興味ある指摘が、主著『イングランド法の歴史』を踏まえて各所でなされる。巻末には、本講演の契機ともなったメイトランドの有名なダウニング講座就任講義「なぜイングランド法の歴史は書かれざるや」を併せて収載する。
【目次より】
凡例
英米法の歴史家たち
第1章 実務家的伝統
第2章 十七世紀と十八世紀の歴史家たち
第3章 四人のオックスフォード大学教授
第4章 米国と外国の貢献
第5章 メイトランド
原注および訳注
なぜイングランド法の歴史は書かれざるや
訳注
解題
訳者あとがき
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ホウルズワース,ウィリアム・サール
1871~1944年。イギリスの法政史学者。オックスフォード大学教授。
著書に、『英国法史』『アングロアメリカン法史』などがある。