【内容紹介・目次・著者略歴】
1988年6月7日に亡くなられた、創文社の顧問であった歴史家鈴木成高先生の、戦後に発表された評論や、折に触れて書かれた随想を編んだものである。
【目次より】
目次
一 世界史
世界の一体化
世界史における現代
世界の中の日本
二 国家
国家理由 力と正義の問題
国家的利益 国家理性と権力政治
日本におけるナショナル・インテレストの歴史的考察
三 文化
西欧の没落
ルネサンスの喪失(一) 伝統とヒューマニズム
ルネサンスの喪失(二) 伝統とヒューマニズム
ルネサンスの終末 伝統とヒューマニズム
日本における伝統と近代
四 歴史家たち
トインビー
ブルクハルト
ピレンヌ
ドーソン
原 勝郎
五 随想
どじょう鍋と焼餅/私のクラス会/久留和海岸の記
「読者の要求」について/雑誌というもの/書評に権威を/図書館の使命/大衆とは何か/昭和史の問題点/節操について/ある世代の減亡について/最後の言葉
年譜・著作目録
あとがき(野口洋二)
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鈴木 成高
1907~1988年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。京都学派の一人。
京都帝国大学文学部西洋史学科卒業。専門は、西洋中世史。
著書に、『ランケと世界史学』『歴史的国家の理念』『世界と人間性 歴史的考察』『ヨーロッパの成立』『封建社会の研究』『世界の運命と国家の運命』『産業革命』『中世の町』『世界史における現代』『京都哲学撰書 第6巻 ヨーロッパの成立・産業革命』など、
訳書に、ランケ『世界史概観 近世史の諸時代』(共訳)などがある。