【内容紹介・目次・著者略歴】
家族の崩壊が進み家族法もそのあり方が問われる現在、著者は「絶対的弱者」である子供のための後見制度確立を提唱する。
【目次より】
はしがき
第一章 総説
第一節 法体系中における子供の保護
一 はじめに
二 未成年者のために配慮すべき公的機関
三 未成年者のために配慮すべき私人
第二節 民法における子供の保護
一 序説
二 子供のための援助者
三 「子のため」の親子法と子供の保護
第三節 民法における親権制度と後見制度
一 子供の保護の担当者一般
二 親権・後見の統一論と区別論
三 親権者がある場合の後見
第四節 後見法の機能とその限界
一 序説
二 未成年者の身上の保護
三 未成年者の財産の管理
四 むすび
第二章 各論
第一節 後見開始原因としての親権喪失
一 親権喪失宣告の実質的要件としての親権の濫用
二 親権喪失宣告の実質的要件としての著しい不行跡
三 むすび
四 いわゆる「常磐御前判決」の研究
第二節 後見人および後見監督人の選任と職務
一 序説
二 後見開始と後見人選任とのギャップ
三 後見人選任の実状
四 申立の実質的理由
五 むすび
第三節 後見人および後見監督人の選任と職務(続)
一 序説
二 後見開始と後見人選任とのギャップ
三 後見人選任の実情
四 申立の実質的理由
五 むすび
第四節 後見人の職務に関連する諸判例の研究
一 被後見人の代理人としての後見監督人によってなされた未成年者から後見人への贈与の効力
二 数人の未成年相続人を同一親権者が同時に代理してなした遺産分割協議の効力
三 無権代理人が後見人となった場合の無権代理行為の効力
四 保佐人の同意は事後でよいか
第五節 後見監督人について
一 序説
二 フランス法における後見監督人について
三 旧民法(ボアソナード民法)における後見監督人
四 明治民法における後見監督人
五 後見人による後見監督人解任の申立を不適法とした判例の研究
原論文一覧
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鈴木 ハツヨ
1928~2014年。法学者。東北学院大学名誉教授。
著書に、『子供の保護と後見制度』などがある。