【内容紹介・目次・著者略歴】
『論語』の章句を選び出して、言葉の意味をできるだけ正確に読み解いていく。武者小路実篤『論語私感』に触発されて書かれているが、目指す方向は逆である。詩、書、礼、楽を軸に据えて、学問的に取り扱う。そして最重要ともいえる、「道」と「天命」へとその考察は至る。汲めども尽きせぬ『論語』を味読する一冊。
【目次より】
序
封建制度と孝
孝と礼
礼と楽(音楽)
詩
詩と礼と楽と書 易と春秋
「学を好む」(学問を愛する)ことと「道」
隠逸と天命
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内田 智雄
1905-1989。中国思想史学者。同志社大学文学部卒業。法学博士。同志社大学名誉教授。専門は中国の制度史・法制史。
著書に、『中国農村の家族と信仰』『中国農村の分家制度』など。
訳書に、『中国古代の祭礼と歌謡』『中国歴代刑法志 訳注』『定本明律国字解 律例対照』『続 中国歴代刑法志 訳注』など。