【内容紹介・目次・著者略歴】
ロシア近代化の起点であるピョートル1世の諸改革と、農村がおかれた諸々の状況と変化の過程を基礎史料から描く、我国初の画期的研究。
【目次より】
まえがき
目次
序論 ピョートル改革の基本的性格
一 北方戦争の時代
二 軍事、行政改革
三 財政改革と工業化
四 教会改革と啓蒙
五 改革と民衆
第一章 戦時下の農村社会
第一節 世帯調査(一六七八─一七一〇)
第二節 兵士、労働者の徴用 「空白」の諸原因(その一)
第三節 逃亡と世帯隠し 「空白」の諸原因(その二)
第四節 ランドラート調査
第二章 農村社会の諸相
第一節 領主経営と農民経営
第二節 領主的諸規制
第三節 農民の日常的諸要求
第四節 『貧富の書』における農村社会像
補論 村の教会と聖職者について
第三章 人頭税の導入と農村社会
第一節 世帯税から人頭税へ
第二節 人口調査 人頭税の導入過程(その一)
第三節 軍隊と農村 人頭税の導入過程(その二)
第四節 農村の疲弊と政府の対応
終章 近世農村の成立
引用欧文文献目録
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土肥 恒之
1947年生まれ。西洋史学者。一橋大学名誉教授。専門は、近世ロシア農村社会史。
小樽商科大学商学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。
著書に、『ロシア近世農村社会史』『「死せる魂」の社会史』『ロシア皇帝の虚像と実像』『ピョートル大帝とその時代』『岐路に立つ歴史家たち』『ステンカ・ラージン』『よみがえるロマノフ家』『興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地』『図説 帝政ロシア』『ロシア社会史の世界』『西洋史学の先駆者たち』『ピョートル大帝』など、
訳書に、B・O・クリュチェフスキー『ロシア農民と農奴制の起源』などがある。