【内容紹介・目次・著者略歴】
ヨーロッパの伝統的な自由思想を踏まえ、市場競争を前提に公正さと効率を実現しうる資本主義の可能性を分析する。
【目次より】
第1部 自由と公正および市場システム
I 自由主義の伝統とその再建
II ハイエクとネオ・リベラリズム
III シカゴ学派の自由主義
IV 自由主義と市場システム
V 自由な社会とその哲学 ハイエクの社会理論について
VI 自由主義
VII 自由と平等 ロールズ正義理論の一考察
VIII ロールズ正義理論再考 基礎構造と正義の二原理について
IX 福祉と公正 福祉国家と分配についての省察
第2部 シュムペーターの歴史的経済学をめぐる諸問題
I シュムペーターの体系と方法
II シュムペーターと資本主義の将来
III シュムペーターの未来学について
第3部 現代経済学批判
I 経済学における危機と革命
II 革命の意義と現代経済学
付論
あとがき
初出一覧
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大野 忠男
1915~1998年。経済学者。大阪大学名誉教授。東京帝国大学法学部卒。大阪大学経済学博士。
著書に、『ス・フ織物規格と解説』『シュムペーター体系研究 資本主義の発展と崩壊』(日経・経済図書文化賞受賞)『経済学史』『自由・公正・市場 経済思想史論考』など、
訳書に、J.M.ケインズ『人物評伝』(共訳)『ケインズ全集 第10巻 人物評伝』ヴァルター・オイケン『経済政策原理』シュムペーター『資本主義と社会主義』サミュエル・ホランダー『アダム・スミスの経済学』(共訳)シュムペーター『今日における社会主義の可能性』シュムペーター『理論経済学の本質と主要内容』(共訳)などがある。