【内容紹介・目次・著者略歴】
人類史上最大の政治革命であるフランス革命を、ミシュレ、トックヴィルなどの歴史家がどのように捕らえたかを踏まえ、徹底的に解明する。
【目次より】
復刻版の序文
まえがき 一西洋史研究者としての反省
序章 フランス革命研究史の意義と方法
一 序言
二 意義 フランス史学と革命史学
三 対象と方法
第一章 革命およびナポレオン時代 初期の革命史家たち
一 革命の反歴史性
二 ナポレオンと歴史
三 初期の革命史
第二章 王政復古時代 政治論争と革命史
一 「歴史の洪水」
二 ロマンティスム
三 王政復古の性格
四 政治闘争
五 歴史論争
六 二つの革命史 チエールとミニエ
第三章 七月王政時代(上) 歴史学の組織と共和主義運動
一 七月王政の性格
二 歴史研究の組織
三 共和主義者とフランス革命
第四章 七月王政時代(下) ミシュレ史学
一 人間ミシュレ
二 少年時代
三 準備研究時代
四 エコール・ノルマルの教授時代
五 コレージュ・ド・フランス教授時代と晩年
六 「フランス革命史」
補説 ラマルチーヌとルイ・ブラン
第五章 第二帝政時代 批判的研究とトックヴィル
一 歴史の「批判的考察」
二 トックヴィルと二月革命
三 「アンシャン・レジームと革命」
四 キネーと「フランス革命」
第六章 第三共和政時代 とくにその成立期
一 第三共和政の成立
二 テーヌとフランス革命
三 革命百年記念をむかえて
第七章 展望 オーラール、ジョレス、マチエ
まえがき
一 オーラール
二 ジョレス
三 マチエ
附録
一 オーギュスタン・チエリー
二 フランソワ・ギゾー
参考文献
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前川 貞次郎
1911~2004年。西洋史学者。京都大学名誉教授。
京都帝国大学文学部史学科卒業。専門は、フランス革命とフランス近代史。
著書に、『フランス史学』『京大西洋史 第5巻 絶対主義の時代』『フランス革命史研究』『あたらしい世界史』『絶対王政の時代』『ヨーロッパ史序説』『歴史を考える』など、
訳書に、コンドルセ『人間精神進歩の歴史』クリストファー・ドーソン『近代のジレンマ』ユベール・メチヴィエ『ルイ十四世』リューデ『フランス革命と群衆』(共訳)G.バラクラフ『転換期の歴史』(共訳)ルソー『学問芸術論』ジョルジュ・デュビィ/ロベール・マンドルー『フランス文化史 全3巻』(共訳)などがある。