【内容紹介・目次・著者略歴】
中国には自伝がないと言われる。広範な資料を博捜し、自己と社会の関係を軸に独自な自伝形式の存在を抽出し、中国文学の可能性を示す。
【目次より】
I 中国における「自伝」
II 衆多と異なる我れ 書物の序に見える自伝
III かくありたい我れ 「五柳先生伝」型自伝
IV 死者の目で見た我れ 自撰墓誌銘
V 詩の中の自伝
VI 自分とは何か 「自伝」の登場
VII その後の自伝
注
あとがき
索引
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
川合 康三
1948年生まれ。京都大学大学院博士課程中退。京都大学名誉教授。文学博士文学。専攻は中国古典文学。
著書に、『曹操 矛を横たえて詩を賦す』『白楽天 官と隠のはざまで』『杜甫』、『中国の恋のうた』など、
訳書に、『李商隠詩選』(選訳)『白楽天詩選』(訳注)などがある。