この結婚は、愛ではなく庇護のため。19歳の無力な若妻は、誓いのキスに目を閉じ――
今日は結婚式。新婦なのだから幸せいっぱいでなければ。そう思うのに、ソフィアの気は重くなるいっぽうだった。時間だと告げる声に振り返ると、新郎のジョナサンが――ハンサムで裕福で近寄りがたい、彼女の夫となる男性がいた。初めて会ったときからソフィアに冷たかった彼は、臨終の兄に頼まれたからという理由だけで彼女と結婚する。そんな彼に、私の秘めた想いを気取られるわけにはいかない……。だが、なぜか結婚式での彼のキスは激しく、ソフィアは戸惑いながらも、その情熱に熱く応えていた――。
*本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。